無事終わりを迎えましたので、総合的なレビューを書きたいと思います。
多分ACの話はもうしないので、今回の記事は割とガチトーンです。
購入検討してる方はぜひ参考にしてください。
☆ネタばれはありません。
☆あくまで主観です。そこをご承知おきください。
☆私は社会人、アラフォーウィークエンドゲーマーです。
ブログに使用している画像はフロムソフトウェアのガイドラインに則って、プレイ時のスクショを使用しています。転載はご遠慮ください。
問題があればすぐに消しますので、不適切と思われた方は、お手数をおかけしますが、ご指摘のほど、よろしくお願いいたします。
本作の雰囲気をつかむのに、参考程度に見てください。
プレイ時間
約20時間
ボスでかなり沼ってこのくらいです。
たまに武器とか落ちてましたけど、フィールド探索なんかは細かくやってません。
体感としては意外とこんなもんだったのかです。正直もっと長い時間プレイしてると思ってました。1ボスに4時間とかかけたからかな。トライ&エラーで同じミッションを何度も繰り返してこのプレイ時間なので、早い人はもっと早いでしょう。
周回前提のようなので、妥当です。
本作オンライン対戦要素もあるので、ストーリーがすべてではないでしょう。
リプレイ性、機体のアセンブル幅は広く、やりこむ人はとことんやりこめる作りになってます。
ストーリー
ACシリーズの割にはとてもわかりやすいです。
端的に言えば、ポストアポカリプスの資源戦争ものです。
テーマもわかりやすく、展開もヒロイックで、見せ場がわかりやすく用意されています。短編映画をみるくらいのボリュームで考えればいいのではないでしょうか。
ところどころ『ZONE OF THE ENDERS』から影響を受けたのかな?と思うシーンがチラホラ。
ロボ好き、SF好きを押さえた作り、キャラ配置になっているので、そこを目的に購入するのもありだと思います。
ただ、そこまでわかりやすく感動を煽ったりはしてきません。淡々と進みます。
お世辞にも万人受けするものとは言い難いです。
このゲームはドラマやアニメチックではないということが、『ZONE OF THE ENDERS』とは決定的に違います。
シナリオ分岐があるようですが、私は1ルートのみプレイ済です。
Feed the fire. Let the last cinders burn.
火を点けろ、燃え残った全てに
鳥肌が止まらなかったです。最高の演出でした。
ゲーム史に残るコピー、かつ名言です。
キャラクター
いつものフロムソフトウェアです。
とにかく癖が強い……ですが、割と良心的な人が多かったような気がします。
なぜか開幕クズ呼ばわりされ、様子がおかしいとまで評価され弱弱アセンででてくるご友人や、企業のエリート思考パイロット、エースパイロット、孤高の一匹狼パイロット、鬼軍曹、AIと、世界観に彩りを添えるいいキャラがたくさんいます。
上記とも重複しますが、わかりやすくキャラ付けをしてくる構成ではありません。
みんな好き勝手しゃべります。その背景は細かくは語られません。
それが魅力です。キャラクターによるストーリーテリングを期待はしないほうがいいです。
主人公は無です。プレイヤー=主人公ですからね。
立ち絵もなければ、当然喋りません。その辺はソウルシリーズと同様です。
BGM
記憶に残るような音はありません。
システム音とか、環境音がとても良きです。
その辺の音を邪魔をしないようなBGMを徹底してます。
音楽でステージが盛り上がってテンションあがる!みたいなのは私はなかったです。
システム
UIは単純にみえますが、中身は複雑です。
ゲーム慣れしている私でも最適解を考えるのは難しく、自力でたどり着けませんでした。
選択肢が多いため、どういった機体にしたいかと軸を作らなければ、ちぐはぐな機体が生まれます。
ゲームの雰囲気を損ねないためか、あまり丁寧に説明はしてもらえません。
チュートリアルはありますが、そもそもが複雑なので、覚えられませんでした。
レベル、育成の概念はありません。
あくまでACを組み立てて、戦闘をするゲームと考えてください。
プレイヤーがゲームを理解し、成長しない限りは永遠にクリアはできません。
スタッガーを取って、瞬間ダメージをもぎ取るというのが基本的な考え方です。
難易度
最近プレイしたゲームの中ではぶっちぎりで難しかったです。
クリア実績は50%切っているようなので、半数は折れているという感じです。チャプターを進むごとにじわじわ離脱してる方がいる印象です。
これはこのゲームの使用上仕方ない。それぐらい難しいということです。
購入する人は頭に入れておいてください。
前回、折にも触れましたが、難易度調整がピーキーです。
流れとしては、各チャプター最後に大ボスが登場します。
それまでのミッションはストーリー進行、金稼ぎのための寄り道だと思ってください。このゲーム、本質は「ロックマン」のボスラッシュに近いです。
私、ソウルシリーズ、SEKIROを引き合いに出して話していましたが、あれは誤りです。
全く別物です。このゲームはアーマードコアです。
私が感じる難易度の5割はアセンブルの重要さを軽視していたからでした。
残りの5割は4本の武器のリロード管理、ロックオン管理。
そもそも4武器異なるものを適切なタイミングで使うというのが難しいです。指と脳みそが足りません。
良かった点
圧倒的グラフィックでACが動く。
カラーカスタマイズ、デカールが細かく設定でき、自分の理想のACを作れる。
この時代に、このレベルのロボットゲーム。終盤の展開を体験できただけで、私は満足しました。
詳細はネタバレになるので省きますが、あのミッションは『ZONE OF THE ENDERS』のリスペクトだと思っています。
悪かった点
エンタメの域を超える難易度。
攻略のためのアセンブルを考えたり、OSチューニングしたり、このゲーム準備が5割です。
いかにいい武器もってようが、動きを見極めようが、アセンブルを間違えれば武器威力が落ち、避けられない攻撃も出てきます。ボス攻略はそれを含めて難易度が高いです。ウィークエンドに息抜きにやるゲームではないです。
白状します。私は4章から攻略サイト見ました。
この手のアクションゲームで私がクリア前に攻略サイトを見るのは異例です。
※ソウルシリーズは毎回攻略情報なし、白霊なしで縛ってクリアしてます。
ちなみに見なかったら一生クリアできてなかったと思います。
攻略のためにとっちらかっていく自機
この「主人公」という存在は限りなく空気に近いくらい希釈されてます。
ゲームキャラクターがいない分、自分のACは唯一自己を表現できる存在です。
ですが、自分好みのパーツで組んでいこうとすると、数値上不可能だったり、性能が噛み合っていないものができたりします。
またボスを倒すためにはこういった武器での戦略が有効などありますので、自分の理想の姿から離れた状態で、クリアするという現象が起きてきます。
もちろんどんなにちぐはぐでも見た目を重視する、好きな武器を使うと強固な理念でプレイされている方もいますが、私からするとバケモンです。
それはモンハン裸ハンマー縛りでクリアするくらいの難易度だと考えてください。
一般プレイヤーは真似できないと思います。
動画でお金になるレベルの技術ってことです。
※私がチェーンソーや、パイルバンカーをもった中量2脚を望むのが悪いのかもしれません。
あくまでACを組み立てて、戦闘をするゲームと考えてください。
この一言に集約されますね。組み立て+戦闘がワンセットです。
私は戦闘に重きを置いているので、この辺がちょっと煩わしく感じました。
総評
良くも悪くも唯一無二のゲームです。
このゲームは、このゲームにしかない要素の集合体です。
ロボットシミュレーターだと思えばしっくりきます。
例えが適切かわかりませんが、レースゲームの「グランツーリスモ」と「マリオカート」の中間くらいのリアリティを想像してください。
「機動戦士ガンダム エクストリームバーサスシリーズ」や、「カスタムロボシリーズ」、「メダロットシリーズ」のように、アクション性、キャラクター性を盛り込んだウィークエンドエンタメに最適化されたロボゲーではないということです。
架空のリアルという矛盾を楽しめるゲームなのが奥深い。
世界に没入するというよりかは、俯瞰的にゲームを見て、ロボットを作ったり、ばらしたり、プラモを作って実際に動かす……みたいなのがやりたい人はコーラル適正バリ高です。今すぐに購入したほうがいいと思います。熱狂的なファンがいるっていうのはそういうことなのかと実感しました。
オンライン対戦は結構面白そうです。ロボットコンテスト的な楽しみができそう。武器バランスなんかは期待できないので、対戦として成立してんのかよくわかりませんけど。
私は別の対戦ゲームでおなか一杯なので、本作はそういった楽しみ方はする予定ないです。
対戦ゲームは大変危険でございますので、用法容量を守って正しくご遊戯ください。
逆に言うと本当に刺さらない人には刺さりません。
ソウルシリーズ、エルデンリング、SEKIROをプレイしたから……での購入はオススメしません。上記のシリーズのほうがまだエンタメゲームです。
私は正直終わらせられてホッとしました……。
投げるギリギリ一歩手前でした。
令和にこのゲームができてよかったです。
開発チームに敬意を。
感謝いたします。