「ゲームが好きです」というと、「どんなゲームが好きか?」という話に必ずなる。
自分がどういうゲームが好きかというのをそのたびに考えるのだが、だいたいどのゲームも自分の中で譲れないいくつかのポイントがあって、総合で評価をしている。
ゲーム性とか、洗練されたUIとか、緻密なストーリーとか、音楽とか、全部凡では記憶に残らないが、どれかしらが突き抜けているのが好きなゲームになることが多い。
RPGで言えば、
難易度バランスが絶妙。ゲームとして優秀なドラクエ、女神転生シリーズ
映像、音楽、エンタメ性が突き抜けたFF、ペルソナシリーズ
物語、キャラクター性が突き抜けたテイルズシリーズ。
独特な世界観、唯一無二なワイルドアームズ、メタルマックスシリーズ
毎シリーズ予想の斜め上(もしくは下)を行く独自性のサガシリーズ。
(アンサガはサントラのほうが高い。曲を聴くためにいまだに保持している)
余談ではあるが、
私が好きなRPGベスト3はロストオデッセイ、クロノトリガー、クロノクロス。
である。
私のお気に入りゲーム画面をスクショして何が好きか考えてみる。
ゲームとして単純に面白く、とにかくUIが洒落てる。ゲームセンターでやっていた思い出。不思議と類似ゲームはなく、他にない味があるため、今でもたまにプレイしたくなるのだ。
ホットラインマイアミ
こちらは謎めいたサスペンス調なストーリー。マリオのようなリピートのおもしろさがるアクション性、80's感のある独特なUIに、過激なゴア表現。キャラクターがかっこいい。それをドットで表現するサイケ感が最高。
膨大な数のゲームをプレイしてきた自負はあるので、このタイトルが好きな人にはこのゲームの話をしよう。このゲームのこと話してみようとなるわけなのだが、
そんな中、誰にオススメせず、話題にも上げなかったゲームが存在する。
意味不明すぎてとにかくなんていえばいいのかわからない。
その癖に、強烈なドロップキックをくらったような衝撃を受けたゲームがある。
ゲームとして面白いかと問われると全くよくわからない。
でもなんか好き。
それが
killer7
である。
このゲーム移動できる場所が決まっており、分岐を曲がるか、前進するか後退するかしかできない。進む際はスティックを使わずボタンを押しっぱなしにすると進むという独特なスタイル。
正直に言う。操作性はマジでクソである。
登場人物は狂人ばかり。狂人というか意味不明。
しゃべるティーンの生首なんてのもいる。
ストーリーも当然のごとく意味不明。
意味深な発言でプレイヤーをかく乱しては、そのくせ特に回収もせず、その場のテンションで何もかもが始まり、唐突に終わる。
wikiを見る限りストーリーはあるらしいが、少なくとも私の頭脳ではまったくなにも理解できなかった。
クリアしてもなにも解決せず、そもそも問題なんて起こっていたのかも不明。
音楽もあまり存在感はなく、とにかく人の叫び声とか笑い声。環境音ばっかり響いている。
これを世に出した須田剛一氏はすごい。
この人自体がもうゲームジャンルの一つになっているフシがある。
ノーモア★ヒーローズ、ロリポップチェーンソー、LET IT DIE
も購入、課金してプレイしているが、こちらの3作はまだポップでゲームの体をなしている。どれも面白かったし、独特だった。
でも強烈に、鮮烈に記憶に残っているのはなぜかkiller7なのだ。
なぜかわからないけどすごいゲームなのだこれは。
実際私のように須田剛一に魅せられたゲーマーたちが、独自のゲームを作り上げていっている。
このゲームからはじめて、ねこぢる、ドグラ・マグラを読んだような狂気感というか、独特な圧を感じる。
でも前述した2つよりはエンタメ性があるので、おしゃれでかっこいいし、不快感もない。むしろ快感になってくる瞬間がある。
でもやっぱり気持ち悪い。なんとも言い難い名作である。
そんな不思議な体験をさせてくれるゲームだ。
あえてオススメはしないがsteamで購入できる。
クーロンズゲート、バロックシンドロームでも同じような気持ちになれます。
このゲームの話はまた後日。