ニート期間も4月で終了。
有り余る時間を使って、意識的に国産ゲームを消化する期間を作った。
となればこの大作もやらねばならぬだろうとずっと積んでいたFINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADEをプレイ。
龍が如くも0、1、2とプレイしているのだが、果てしなく時間を食うので終わらない。セールで6まで買っちゃったんですけど・・・。終わるのはいつの日か。
ちなみにFFより好きです。おじさんだから仕方ないね。
話が脱線した。
とにかく!
FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADEクリアしたのでレビューしたいと思う。
私はFFナンバリングタイトルはほぼプレイしているので、大げさなレビューになるかもしれない。
できるかぎりフラットに書くように努力する。
毎度書くが、あくまで主観です。
素人記事のため、誤記等あるかもしれません。あらかじめご了承ください。
プレイ時間
40時間
サブクエストコンプ、クリア後要素一部放置。
途中放置していた時間も含みますので、早い人はもっと早いのではないかと思う。
意外としっかり長かったなというイメージ。3部作のイメージが強かったので、あっさり終わるかと思いきや割かし満足のいく長さだった。
ストーリー
私はFF7をクリア済みで、アドベントチルドレン視聴済です。なんならインターナショナル版でエメラルドウェポンも倒したし、ダージュオブケルベロスもクリアしました。
でもね。
話の中身、全く覚えてない。
何年前のゲームだと思ってるんですか。こちとら当時小学生じゃい。
かなり不安を感じながらプレイしていたのですが、杞憂でした。
初見でもOK。でも前作プレイしているほうがもっとOKって感じの作りです。
エンディング付近で話がごちゃっとします。話の破綻とかは感じず、あとの2部作でどう料理するのかという期待がもてる展開でした。
あと開発陣から「CRISIS CORE –FINAL FANTASY VII– REUNION」をやろうねという強いメッセージ性を感じました。
外伝前提なつくりはあまり好きではないので、そこだけ不満です。
キングダムハーツなんて九龍城みたいになってるじゃない・・・。この辺は本作というより、コンテンツを引っ張り続けたから生じる歪みなのかなと。
キャラクター
興味ないね。
というか語るまでもないでしょう。
好きじゃなきゃ買わないですよね?8割キャラゲーでしょこれ。
クラウドが結構きつかったんですが、ただ青臭いガキなだけというのを理解できると急に親父の気持ちで見れるようになり、ほっこりしました。
髪型が崩れなくてすごいです。スプレー何本使うんだろうあれ。
あとセフィロスが怖い。いろんな意味で怖い。クレイジーサイコ感増しすぎてないか? 笑えるまである。前までもっと人間してた気がするんだけど・・・。
急に背後に回ってどん兵衛薦めて食わせてくるようなやつなので仕方ないのか。
バレットは声がうるさいです。
エアリスが天使です。
ほぼクラウドとセフィロスの話になるので、他キャラに感情移入はしずらいかもしれない。
映画的な作りでさっと見る分にはとてもわかりやすくていいです。
BGM
個々の楽曲は最高です。単体で聞くと当時の思い出も蘇り、鳥肌がぶわーっと立ちます。
が、映像主導で話が流れていくので、悲しいかな音楽の印象が薄いです。RPGのBGMって繰り返し聞くから耳に沁みついて思い入れ深いものになると思ってます。
良くも悪くもスムーズに流れていくのでもったいないなぁという印象。
場面によってちょっと編曲も変わる。雰囲気を崩さず、画を見せるための工夫と感じるので、これは好みでしょう。
以下ちょっとゲームミュージックオタクの早口が通ります。
「闘う者達」
リメイクバージョンは余計な装飾をせず、元の良さを生かしながら、オーケストラで厚みを持たせた超優良リメイクです。これをもっともっと聞きたかった。
やっぱり戦闘といえばこれでしょう。フィールド音楽がシームレスに盛り上がるような戦闘BGMが多かったのは個人的に残念。戦闘は一律でこれを使ってくれ。
「更に戦う者達」
私は解釈違いです。メタル感が強すぎる。あと細かくギターリフアレンジがしつこい。やりすぎてて、ちょっと安っぽい。
やっぱり当時の音源のピコピコ感を少し持たせてほしかった。
あと聞く機会も少ない。
「J-E-N-O-V-A」
素晴らしいリメイクでした。とても良い!!
怪しさと荘厳さがありつつ、疾走感があります。なんなんだこのバランス感覚は。
結構アレンジされてるんですが、元の味付けが壊れていない良曲です。
「爆破ミッション」
なぜこれをもっと流さないんだ!私はこの曲が一番好きです。
これを聞きながら美麗な魔晄炉を見れるだけで往年のファンは満足です。
本作で一番好きなBGMです。
「片翼の天使」はもういいでしょう。いろんなとこで聞きすぎて、むしろ原曲を忘れてます。
システム
アクション、ひとつまみのコマンドRPGです。
意外とコマンド部分も大切に作られているのが意外でした。
FF14、FF15をもっとアクション寄りにしてる感じというか・・・。結構独特です。
パーティーキャラの操作入れ替えをしながら、ATBを何に使うか計算しながらプレイするので意外と忙しいです。でも終わってみると面白かったですね。
細かい攻撃を与えると敵をヒート状態にでき、そこをブン殴るっていう感じです。
難易度
簡単すぎず、難しすぎずです。
ちょっと戦闘はギミック要素が強いです。レベリングして強くなって殴るっていうゲームではないです。
その辺を理解しないと面倒な戦闘になったりします。ごり押しクリアは少し難しいです。でも過去のFFに比べれば圧倒的に簡単です。ストーリーを楽しむためにテンポを重視したんだろうと思ってます。英断です。
良かった点
- 圧倒的なグラフィック
- 映像作品的な演出の凄さ
- ちょうどいいボリューム感
とにかくグラフィックが凄い!綺麗ってだけじゃなくて世界の魅力を十二分に魅せるこだわりを感じました。
ミッドガルのプレート構造は圧巻です。魅せることに特化してるので、プレイヤーの視線誘導がとにかく上手。暗闇に光る魔晄の輝やき、地下坑道の埃っぽさ、スラムの生活感など、自然とカメラに収まるように見せてくる。ゲームボリュームも適切で、アトラクションに乗ってるみたいな感じで飽きませんでした。
悪かった点
- リニアゲー。冒険感なし。
- マテリアが少ない故のカスタマイズ感の薄さ
- だるい武器成長要素
- テンポを損ねるサブミッション。
良い点をとったらでる弊害がそのまま悪い点です。
映像作品としてみるか、ゲームとしてみるかで全然評価変わります。パーティーも固定ですし、自由度はほぼないです。
フィールドは狭いです。探索の楽しさとかは皆無です。
といってもフィールドを楽しく歩かせるようにオブジェクト密度が濃いので、これで広くしろってのは無理があるでしょう。これはこれで割り切れば良し。
でも・・・そこをいったりきたりさせるサブミッション・・・いらなくないすかね?
「○○についていけ」とかでとにかく歩くのが遅いNPCとかはちょっとイラつきました。
戦闘レポートは本当にだるいだけでした。
武器成長要素も意味不明でした。増えていく武器にわざわざポイントを振るのがだるすぎる。「攻撃に極振りしてやるぞ!」みたいなこともやれるっちゃやれるけどほぼ誤差みたいななもんだし・・・。
ポイント割り振りをオートにもできますが、その程度の育成要素ならいらないと思います。単純に武器を増やしてくれればよかったかも・・・。
とにかくマテリアが少ない。
このゲームマテリアでキャラビルドをする側面もあります。本作では組み合わせの面白さは皆無ですね。二連ソケットがあるのに、「ぞくせい」か「まほうついげき」くらいしか刺すマテリアがない。
3部作第1作ですからね。この辺は仕方ないのかもしれない。
総評
良ゲーです。プレイする映画って感じ。FFの真骨頂ですね。
3部作の1作目としては、ボリュームも申し分なく、次に広がっていく感じもしっかり感じさせてくれました。
サイバーパンク2077みたいに街並みを楽しむことができる人はシリーズやってなくても買っていいと思います。
でもJRPGなファイナルファンタジーをやりたい!と思うならちょっと残念な気持ちになるかもしれません。
あとお値段が高い!3部作なんでしょ・・・?リバースと一緒に抱き合わせで安価版とか出してくれないです?
もう少し優しい値段設定にしてほしい。私はsteamセールで買いました。定価で買っていたらもう少し満足度は低いでしょう。
長いスパンで1つの物語を追う3部作構成。正直敷居は高いです。
ユーザーがどれだけついてこれるかが課題ですね。
3部作ならもうちょっとサクサク出してほしいというのが本音です。
なんでsteam版FF7リバースを同時発売しなかったんでしょうねぇ。今の流れなら絶対買ってたのに残念。おっさんまた話忘れちゃう。あんまり時間空けられると。
あとフィールドオブジェクトを蹴り飛ばしまくるティファとエアリスに爆笑してました。