ミソジノハカバ

脳内のガラクタ置き場。フィクションとノンフィクションが入り混じったカオスです。ゲームの話が多いですが、おもしろいと思ったことはなんでも書き留めます。

【イラスト&説教】祝☆成人

ボヤキという名の導入。

成人って言葉はあまり好きじゃない。

「人に成る」っつーのはどうにも大人の傲慢な言いぐさだよな。

生まれた瞬間から死に終わる瞬間まで人の成長と変化は終わらないと思う今日この頃なのだ。私は所謂社会が望む「人」に成れているのか正直自信がない。

 

とにもかくにも成人を迎えた方はおめでとう。

そして成人を迎えた子をもつ親御さんもおめでとうございます。

そしてお疲れ様でした。

 

とある人の言葉がすごく印象的で、なるほどそうだよなと思うので、それを成人した諸君に私なりにかみ砕いて送ろうと思う。すごい過激な言い方してたからなぁ。マイルドに変換する。

読んでる新成人なんていないだろうけど、おっさんのモラトリアムに付き合ってくれ。

 

ミソジによるねちっこい説教開始。

おめでとう。でも成人はめでたいことではないのです。

なぜなら君たちの青春のピークの終わりを意味するからです。

人生で一番楽しかった自由時間はここで終わりです。

有り余る時間、体力を使って、モラトリアムを楽しむ暇もこれからなくなるでしょう。

 

ここから始まるのは、責任という重荷を背負って、社会人として労働する65歳まで続く地獄の懲役です。それを放棄することは許されません。あなたはそれをどんなかたちであれ継続していかなくてはいけません。それはとてもつらいことでもあるのです。

逃げたり、投げだしたり、どんなに斜に構えて受け流そうが、社会はあなたを救ってはくれません。現実は非情です。

生きていくのはとても大変で、社会というのはあなたの意思などお構いなく大きなうねりとなって進んでいきます。

 

あなたの意に反したことの方が多く起こるでしょう。

そんな中で、不本意で重大な決断を迫られることも多く起こります。その時隣にいてくれる人は誰もいません。あなたが決めなくてはいけません。

ドラゴンクエストのように道は決まっておりません。

スカイリムよりも複雑な種族構成と思想集団の中、無限の選択肢を選び取っていかなければならないのです。

あなたが孤独に戦っていかなければならないのです。

それは私がケツの青い新社員の時から、アラフォーになっても変わっていません。

 

かっこよく見える大人も、かっこ悪く見える大人も、やっていることは変わりません。溺れない様に必死に泳いでいるのです。それを人に見せるかどうかの違いなだけです。

SNSでみる煌びやかな世界は虚像です。

こう言われて「虚像ってなんスか?」って言っていい大人はごく一握りです。くれぐれも見習わない様にしましょう。私たちもあなたたちも多くは凡人です。スペシャルではありません。

現実を生きていきましょう。あなたはその理想とのギャップにとてもがっかりするでしょう。絶望するかもしれません。自分が嫌になるかもしれません。

 

でもそのまま生きていってください。

我慢してください。

安心してください。悲嘆にくれることはありません。

なぜならみんなそうだからです。

 

人間びっくりするもので、苦痛に慣れていきます。慣れるまでは耐えましょう。

そこで絶対に逃げない様にしましょう。私は一度逃げ出したことがあります。

でも逃げた先でも同じでした。つらいのは絶対に変わらないのです。

 

私が出会った人たちはもれなくそうやって生きてきています。

平気そうな顔をしている大人たちの苦労を、いずれあなたがたは理解するでしょう。

その瞬間、真の意味で親に感謝するはずです。

社会の重荷、そしてあなたという重荷をここまで抱えることがどれだけ大変だったか。

あなたのご両親はそれをやってきたのです。敬意を払いましょう。

 

いいですか。労働はクソです。

働いていることが楽しい!なんてこと絶対に起こりえません。あれは自己催眠みたいなもんです。少なくとも私はそうです。

自分の思い通りにいかない社会はクソだと思っています。

自分の思い通りにいかない大人もクソだと思っています。

クソはどうやってもクソです。クソをダイヤで飾り付けようがクソはクソです。

もちろん私もあなたにとってのクソになり得ます。

 

なので、そのクソの中から、少しでもマシなクソを探しましょう。

 

 

そしてクソ溜めのような社会の中で、せめて、どんなくだらないことでも、何か楽しめることを見つけてください。

それは大切な、本当に大切な薬となります。

あなたの痛みを和らげるでしょう。

 

それでは最後に締めくくりましょう。大人の皆様方、新成人へ大きな声でご唱和願います。

 

「クソったれの大人の世界へようこそ!」