ミソジノハカバ

脳内のガラクタ置き場。フィクションとノンフィクションが入り混じったカオスです。ゲームの話が多いですが、おもしろいと思ったことはなんでも書き留めます。

【ゲーム作り話】電脳回遊魚

記事を閲覧する前に次の事項を、確認してください。

 

 

1.当該記事を閲覧する際は、電脳回遊魚の回遊ルートになっている可能性を考慮すること。

2.当該記事を流布することは禁止とする。

3.当該記事を閲覧する前に、過度な不安感、焦燥感がある場合は閲覧を禁ずる。

4.閲覧は自己責任となる。本記録による不利益に、記録者は一切の責任を負わない。

 

これから先の閲覧は上記に同意したものと判断する。

 

 

概要

電脳回遊魚はインターネット上に偶発的に突然発生した事象である。

見た目の詳細は不明だが、過去に画像データに回遊した際に捉えた姿を見ると、深海魚のような姿をしていると思われる。

画像に映り込んだ電脳回遊魚をもとに描かれた予想図。

肉眼での確認はできない。前述の通り、画像データ内に映り込むケースもあるとされるが、真偽は不明である。ネット上を回遊しているため、写り込んだとしてもすぐに移動していくため、データとして保管しておくのは不可能であり、電脳回遊魚の回遊を封じる手段はインターネット通信技術の放棄でしか実現困難である。

よって、電脳回遊魚の繁殖を防ぐことは難しい。

電脳回遊魚の擬似餌は巧妙で、人間の作ったコンテンツかどうか見分けるのが困難を極めるのも理由として挙げられる。

またクラウド技術が発達したことにより、数は莫大に増えていることが予測されるが、正確な個体数を知ることはもはや不可能である。

 

生態

電脳回遊魚はインターネット上のコンテンツを「擬似餌」として作成する。擬似餌を通し、視覚的、聴覚的、電気的に対象者の脳内に卵の情報を送り込み、対象者脳内を宿主に卵を複製する手段で寄生する。

この際、寄生されたものに直接的症状はない。

 

孵化した稚魚は人間が発するニューロン伝達の微弱な電気的シグナルの一部を餌として成長する。この際に獲得した情報を擬似餌生成に使用しているのではないかと考えられているが、憶測の域を出ない。

稚魚が成長するにつれ、寄生されたものはわずかな疲労感、倦怠感、物忘れなどを誘発することが懸念される。

人間の電気信号を餌として捕食されることに起因すると思われるが、これはごく稀なケースである。プラシーボ効果も考慮すると、症状が電脳回遊魚によるものかも判別は難しいため、これも憶測の域を出ない。

 

成魚となると、宿主から離れて、インターネット上を回遊し始める。

手段としては、人間の発する電気的信号や、わずかな電磁波を介して通信機器に成体情報を潜り込ませ、インターネット上に自身の複製を作成する。その際、宿主内の成魚は消滅する。

複製体はあらたな電脳回遊魚となり、電子情報の海を回遊するようになる。そして宿主を探すために擬似餌を生成する。

 

擬似餌の特徴

個体により、生成される擬似餌は多種多様である。

できるだけ、自らに適した宿主を探すために、様々な情報、架空の体験談などを生成することが多い。

動画より匿名性の高い自主作曲音楽、散文的文章である傾向が多く、一部の人間しか読まないような小さなコミュニティを対象とし、内向的なコンテンツが擬似餌として多く存在することが確認されている。

また、同一の擬似餌でも見る宿主によって見えるものが異なるという事象も確認されている。

これは対象者の興味を引く内容に変化させることにより、情報を送り込む時間を獲得していると推測される。

 

実験記録1

電脳回遊魚の擬似餌と疑われるサイトを、被験者Aに見せたところ、ゲームのプレイ日記が書かれていると証言。

同サイトを被験者Bに見せた所、海外留学生のホームステイ先の日常が描かれていると証言した。

数日後、被験者Aは眼精疲労を訴えていたが、すぐに回復した。

被験者Bには身体的影響は発露しなかった。

その間、被験者両名に脳のCTスキャンを行ったがら異常は検知されなかった。

 

実験記録2

被験者Cが、電脳回遊魚の擬似餌と思われるブログサイトにコメントを行う。

コメントは、記事を閲覧してくれたことの謝辞であった。

「あなたは電脳回遊魚ですか?」と質問した所、コメントは反映されず、その後、回答はなかった。

まもなくして、そのサイトの更新は停止された。

 

人体への害は無いに等しく、被害者が存在しない事象、かつ生態上対策も困難を極める。

社会に悪影響を及ぼすデマを流布するわけではなく、巧妙に存在を隠匿する性質から、攻撃性は極めて低く、社会的混乱を招く事象は発生しないと判断。

調査は打ち切りとする。

 

 

 

 

 

 

なーんてね。

私はSCPが大好き。ちょっと真似て書いてみた冗談。

こういう話が好きな人はぜひ読んでみることをオススメする。

私が書いた稚拙なやつよりよほどエキサイティングできる。

scp-jp.wikidot.com

 

ゲームでは『Lobotomy Corporation』 ロボトミーコーポレーション)がオススメ。

こういう謎の生物「アブノーマリティ」の機嫌をとりながらエネルギーを抽出、管理するゲーム。当たり前のように謎の生物なので、特性を理解しないとワンミスですべてが崩壊する。とってもダークな経営シミュ?みたいなゲーム。

ストーリーも私好み。世界観も私好み。でも何回やっても死ぬ。

気になった私はアブノーマリティの情報を見たくてしょうがなくて、サイトを見てしまいましたとさ。

当然これをやるとゲームとして成り立たなくなるので、プレイする方は一切の情報をいれないようにご注意を。

 

ちなみに私は暇さえあればこういう話ばかり考えている。

私の頭には電脳回遊魚がいるのかもしれない。

あるいは私が電脳回遊魚なのかもしれない。

答えは闇の中。

フィクションですよ。フィクション。

 

まぁそれは置いといて……。

「あなたは電脳回遊魚ですか?」