ミソジノハカバ

脳内のガラクタ置き場。フィクションとノンフィクションが入り混じったカオスです。ゲームの話が多いですが、おもしろいと思ったことはなんでも書き留めます。

【日記】キングコブラに噛まれた(フィクション)

フィクション書いてもいいんならとことん全部嘘の日記書いてもいいのかと思い立って書いている。それを日記と呼ぶかは諸説あるが。

 

飼っているキングコブラに噛まれた。

5メートルにもなると脱皮が大変そうで、余計に手を出したのが良くなかったのか、腕をガブリとやられてしまった。

噛まれてから3日たったのだが、私ではなく、キングコブラが死んだ。意外にか弱い生物だったのかと反省している。

「チャック」と名付け可愛がっていたのに残念だ。

チャックの故郷、マレーシアの土に遺体を還そうと思う。

諸君らもチャックに哀悼の意を。

 

今週はとにかく忙しい。

週末にバンクシーと絵を描きにメトロポリタンに行くという予定があるので、今日は手土産を用意すべく、バンちゃんの好物であるマグロを釣りに行くことにした。

お台場からインド洋めがけてカヌーで出発したのだが、最初の一漕ぎでオールはバラバラに砕けちり、カヌーは衝撃で木っ端微塵になった。さらに近くにあったビルの窓ガラスがソニックブームで粉々に砕け散ってしまった。

 

しまった!力加減を誤った。

 

Amazonで⭐︎4.5のカヌーだったのに。残念だ。

ため息をつきながら仕方なく、泳ぐことにした。インド洋沖へは30分ほど泳げば着くだろう。

久々の水泳は体ににこたえる。しかしながら、バンちゃんと会うのに手土産なしでいくわけにもいかない。

 

程なくしてクロールでインド洋沖に着くと、自分が釣り道具をもっていないことに気がついた。

そうか!カヌーと一緒に吹き飛んでしまったのか!

今日はなんとも運がない。

久々に素潜りで獲物を狙うことにした。

 

厄日なのか、お目当てのマグロもなかなかみつからない。

そうこうしてるうちに水深6500メートルあたりまで潜ると、大きなマグロを発見!

エラから手を滑り込ませ、ノッキングを済ませる。

それにしてもデカい。15メートルはある。

小脇に抱えるのはちと手間だが、しょうがない。

馴染みの港まで持って帰ることにした。

 

いつも目利きしてくれる銀次さんに魚を見せると、驚いた顔をしていて、

「これはマグロではなくメガロドンだ」という。

メガロドン。つまりサメかぁ。とんだ勘違いをしてしまった。

サメは食べられるんだろうかと頭を捻っていると、黒いよれたスーツ姿の男が歩み寄ってくる。

「い~いサイズのメガロドンだ……。でもこれじゃあ食べられない。アンモニア臭がキツすぎる。なにもカタが大きいことがすべてじゃない。日本人はカタに囚われている」

と語り出し、Aとかかれた皿、Bとかかれた皿を差し出して来て、

「食べてみろ」という。

あまりに不躾な態度と不審さに、反射的に張り倒してしまった。

男はまた明日ここにこいという。なんでも本当のメガロドン料理を振る舞ってくれるらしい。

私が欲しいのはマグロなのだが。

 

仕方がないので銀ちゃんのところでマグロの柵を買って帰って、いま一息ついたところだ。

 

まったく、今週は忙しい。

 

 

 

なにこれ……。こわぁい。

アラフォーの書く文章じゃないよなぁ。

 

こんな怪文書が「下書き」から見つかり、大笑いで読んでいる。

なぜこんな奇行に走ったのかと記憶をたどる。

 

私はブログの下書き機能をメモ代わりに使っている。

そのまま記事にすることもあるのだが、玉石混淆のため、ごちゃごちゃのゴミ箱のようになっている。

 

当時、私は業務が手一杯になっており、部下に仕事を任せていた。簡単な手順書の整理だったのだが、締め切りが差し迫っているのもあり、作成方法を丁寧に解説した上で仕事を引き継いだのだ。

やっと仕事が一段落し、お願いしていた書類を確認すると、なにもかもが中途半端に間違っている。

数字、文字もめちゃくちゃで、無理くり切り貼りした文章のせいで、説明文が意味をなしていない。これではもう新しく作り直した方がはるかに早い。

 

メラメラと湧き上がる感情。

「アンガーマネジメント!アンガーマネジメント!」と心内で絶叫する。

 

いや、経過確認しない私が悪い。彼に任せっぱなしにした私が悪いのだ。

今後のために、彼に修正点を教えなければ。

しかし修正点が多すぎる。そもそも国語の授業をしなくてはならない。

人事ィちょっと来てぇ。君が採用した人員こんな感じィ。

どうしたものか。何から手を付けよう。残業確定だこれは。

 

そんな「理性的な私」と、裏側で、部下に「ギース・ハワード」のように「デッドリーレイブ」を決め、「豪鬼」のように「瞬獄殺」を決めている「殺意の波動に目覚めた私」が発生していた。なんなら「殺意の波動に目覚めた私」が優位になりつつあった。

 このままでは事件性のある「なにか」が発生してしまう!

「明日の朝刊載ったぞテメー!」である。

部下をオフィスの窓からボディスラムよろしく投げ飛ばしている妄想をしながら、かろうじてひねり出した一言が「修正をしよう。その前に少し時間をくれ」であり、やり場のないストレスを間違った手段で放出した結果、生まれたのが上の怪文書である。

 

良かったねぇ。ブログがあって。

とにかく自分で笑おうとして必死に書いたんだろうな。

 

過去の私よ、未来の私は笑っているぞ。

ちなみに部下はこの後同じようなミスを何度も繰り返すぞ。

張り倒さない様に気をつけろよ。

キングコブラのチャック。恐らくチャックノリスファクトからきている。

 つまり、私のアンガーマネジメントはチャック・ノリスが行っているのだ。

 チャック・ノリス・ファクトはマジでオススメ。みんな読んでみるといい。