自分を見失うことがある。
びっくりするだろ。アラフォーでも迷子なんだぜ。
なんなら学生の時よりはるかに迷子になっている。
こういう時はだいたい脳みそのギアチェンジがうまくいってない。
思考のバグみたいなもんだと思っている。
私は頻回にこれが起きる。
こういうときは内に向くようなモラトリアムブログを書きがち。
暗いし、意味不明なんだけど、それはそれで読み返すとおもろいのでそのまま残している。
私は人からよく仕事が早い、頭の回転が早いとお褒めに預かることがあるのだが、私としては何も嬉しくない。早く回る歯車はすぐ壊れるんだ。
早く回る必要がないなら、ゆっくり回っているのが良いに決まっている。私の脳みそは小さいので、高回転でいないと人についていけないだけなのだ。
溺れそうになりながら死に物狂いで泳いでいたら、人より早く泳げたのを褒められたって感覚だ。なんにもうれしかない。
最初から溺れないやつのほうがいいに決まってる。
むしろちょうどいい回転速度にギアを落とせる人間が本当に頭の良い優秀な人間だと思う。
私のギアボックスはぶっ壊れているので、ハイには入りやすいが、ミドル、ローと落とすのに物凄いエネルギーと、時間がかかる。
出社すると強制的にギアはハイに入る。そうしないと周りのスピードに振り落とされる。社会は高速道路だ。時速40㎞でタラタラ走ってたらクラクションを喰らう。
ローギアに持っていくのが下手だと、仕事が終わってもハイギアで思考が空転し続ける。
それが膨らんでいくと、冗談抜きで世界平和について真剣に考えていたり、性善説、性悪説どちらが正しいのか脳内の2人の私で議論していたりするのだ。
これは相当な悪癖で、勝手に脳にかかる負荷をポイポイ放り込んでいるわけで、疲れないわけがない。余分なソフトをたくさん起動しっぱなしにしてる感じ。わかってはいるんだけど、ハイギアに入ってる脳みそは課題を入れないと止まらないし、なんなら考えている時は楽しいのだからタチが悪い。
週末になるとその皺寄せがやってくる。エンジンは熱暴走して止まり、ガソリンは切れていて、再点火できないほど疲弊している。
これでは休日を楽しめない。
間違いなく損だ。
なんのために働いてんだかわかりゃあしない。
世の大人たちは本当にすごい。みんなスムーズにギアチェンジできるんだもんな。
本来なら仕事をロー、ミドルでやって、趣味をハイギアでやるべきだ。
そう思っててもなぜか全力で働いちゃうんだよな。奉仕精神じゃなくて、単純に周りに嫌な思いしている人間がいるのが嫌なだけなんだよ。
仕事なんて心底どうでもいい。明日からやらなくていいと言われれば絶叫しながら全裸で走り回るくらい喜ぶ。そもそも労働なんて大嫌いだ。
人の言うことを聞くのも嫌いだ。時間通りに動くのも嫌いだし、約束も嫌いだ。他人のことなんざ知らない。私を縛るものはなにもかも煩わしい。
好きな時に、寝て、起きて、音楽聴いて、文章書いて、本読んで、絵でも描いて、ゲームして生きていきたいもんだ。
こういう自分が本来の自分だと思う反面、仕事の時に、同僚、上司が困っていたら助けたいと思うし、自分に関わる人間の負荷はなるべく減らしてあげたいと思う。顧客には満足して欲しいし、私に関わる人たちには笑顔でいてほしい。そこに見返りなんて別に求めていない。
この労働という不本意な作業の中で、傷ついたりする人が出ないでほしいと純粋に思うのだ。悲しそうにしている人を見たり、聞いたりするのは心底気分が悪いし、知り合いであろうものなら、なにがそうさせているのか怒りが湧くし、そんな状況に反吐が出る。
だから仕事してる君たち、さっさと家に帰れ。
目の前で部下が残業してると、気になって帰れないんだよ。
どちらの自分も自分で、あまりにかけ離れていてアンビバレントだ。
他のおっさん達は自分見失ってないの?
学生の頃なんかは
うるせ〜!しらね〜!ファイナルファンタジー。(ググろう)
って感じだったのに。歳をとって丸くなるってのはこういうことか。
深みが出たと思っておこう。
音楽を聴きながら、絵や文章を書いているととても落ち着く。
今、ギアがミドルに入ってきた。
こっからはストンと落とすだけ。
自分が現実世界に連れて歩きたいポケモンでも考えよ。
ドードリオ……はデカくて飼育できないよなぁ。
全部そんなに強くないんだよなぁ。
いま激ロー。