私は堅実な人間である。
ギャンブルなどはもってのほか。お金は大切だ。いかに有意義にお金を使うか。それこそが大切なのだ。
しかしながら、この堅牢な砦にも似た保守的思想と同居する破滅願望がある。それがおっさんというものである。
パチスロとか退廃的な遊びに興じたい!激熱!とか、予兆!とかわけのわからん曖昧な演出に心躍らせ、光る画面を見つめては一喜一憂したい。
アカギになりたい!カイジ・・・にはなりたくないけど。
そんなくすぶっている魂に火をつける電脳遊戯を発見してしまった。
それが幸運の大家様である。
このゲーム。簡単に説明するとただのスロットである。
ボタンをポチポチするだけ。何ターンかすると、大家さんが家賃をとりにやってくるので、スロットで稼いだお金で家賃を支払う。
ただそれだけだ。なにそれ。おもしろいのかと思うだろう。
面白いんだよ。面白くなければこんなもの書いてるわけないだろう!
このゲーム一度ロールすると、絵柄を一つ追加することができる。
いわゆるチェリー、スイカとか。それぞれの絵柄は報酬が異なり、特殊な効果がついていたりする。合わさることでシナジーが発生するものもある。
それとは別にレリックのようなものも存在し、例えば動物絵柄からの報酬がプラスされたり、逆にデメリットが発生するが、特定の条件下で爆発的に稼げるものなどもある。
私の文章能力は低いせいで難解なゲームのように思えるが、全く単純である。
動画でも見てくれ。
端的に言えばデッキビルド型ローグライクスロットゲームなのだ。
レベリングも、知識も必要ない。クリックできればよい。シナジーがかちあった際の爆増していくお金に、私の現実もこうであればいいのにと遠い目をしたりできる。
そして何より、このゲームの中で注目したい要素は2つ。
謎の中毒性のあるBGM、効果音
チップチューンのような、穏やかな不思議な音楽。
お金が入っていくたびに音階があがっていく効果音。
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドドド・・・!(音階があっているかは不明)
これらすべてが嚙み合ったとき、脳内に不思議な物質が分泌されているのがわかる。
サウナで整う・・・感覚に近い。
そう。おっさんとサウナは切って切り離せない。おっさんにとってのサウナは、チーズとトマトのマリアージュと同義なのだ。
まぁつまりだ。
このゲーム
自宅でサウナで整う(疑似的)にことができるのだ。
えっ?スロットも回せてサウナまで入れるの?どうなってるんだこの世の中っておもうだろう。
じゃあこのゲームをサウナでやったら人間はどうなってしまうんだろう?
死に至ると私は考えている。
諸君らは決して行わないように。
そして次が最大のミソ
大家とはなにか?
こういった根源的なことを考えさせてくれるのがいいゲームなのだ。
大家というのは不動産を貸与し、金銭を得るということを生業とするものである。
つまるところ、借用する者がいるからこそ大家の利益は発生し、大家も貸与するものがいなくならないよう、物件にさまざまな創意工夫をこらし、メンテナンスをし、物件の付加価値を上昇させていく。これがセオリーだろう。
※ちなみに私は不動産業など全く縁がないので正しいかは知らない。
だが、幸運の大家様は一味違う。
なぜか、大家が借主を徹底的に苛め抜くのである。
家賃は借主の相談なくどんどん値上がりし、払えなくなった瞬間、立ち退き通知もなくいきなり立ち退かされる。
百歩ゆずってそれはいい。
不可解極まるのは、この大家、
借主が金を稼ぐのを積極的に邪魔してくるのである。
「家賃はらってくれなきゃ困りますよ!頼みますからね!」
と言われ職場にいったら大家が自分のデスクで整理した書類を投げ散らかしたり、PCでソリティア決め込んでるようなもんである。
借地借家法どころの話ではない。
そして最終的には
大家が立ちふさがり、借主に攻撃を仕掛けてくるのである。
警察だよゥッッ!
どうしてこんなことになるのか。借主がとんでもない外道なのか。
(大家が外道なのは確定しているわけだが)
考察はやまない。こういったゲームが後世に語り継がれるわけだね。メッセージ性が強い。
このゲーム格安で購入でき、PC作業の合間におすすめである。
気が付いたら朝になってっから。
リモートワーカーはぜひ試してほしい。
そして恐ろしいことにこのゲーム、モバイル版が発売された。
このゲームをサウナでやったら人間はどうなってしまうんだろう?
私は一切の責任を負わない。