先日、ルーマニア♯203について記事を書かせていただいた。
何を隠そう私はあのころSEGAが大好きである。
クレイジータクシー、パンツァードラグーン、ソニックアドベンチャー、スペースチャンネル5などあの独特なゲームフィールは当時のSEGAでなければ味わえないものがある。
そんな中でひときわ思い出に残り続けているSEGAゲー。
それがジェットセットラジオである。
ジェットセットラジオ(JSR)はXBOX360に移植されており、続編であるジェットセットラジオフューチャー(JSRF)は無印XBOX版しかなく、秋葉原を走り回ってやっと手に入れて感動した記憶がある。
好きすぎて、現実世界でもインラインスケートを購入し、滑るくらいはファンボーイだった。
このゲーム、ゲーム性というより世界観が唯一無二である。
独特なキャラクターデザイン。トゥーンとサイバーパンクが融合したような不思議な世界観に、しゃれたタイポグラフィー。
なんといっても長沼英樹氏の音楽が素晴らしい。
あまりにかっこよすぎる。
しかしながらどちらのゲームも少し古さはあり、JSRはスピード感にかけ、JSRFは実機でなければ遊べない。
steamでJSRライクなゲームはHOVERというゲームがあったが、キャラクターデザインの薄さと、オブジェクトが縦に配置されているせいか、なかなかストリートを走っているという感覚が味わえず、すこしずれたJSRといった感じの印象だった。
ここにきて、ドストライクなゲームがきた。
ボムラッシュ・サイバーファンクだ。
こちらのteam-reptileのリーサルリーグブレイズも購入していたのだが、これはJSRっぽいドッチボールゲームだったので、これでJSRができればどんなにいいかと思っていた。
ようやくそれが叶った!
おっさん歓喜している。少し漏らした。
まだ序盤も序盤だがら、このゲームの良し悪しを語るべきではないが、とにかく発信がしたくてしょうがない。だって感動したんだもの。
このゲームが無事に世にでてくれたことに本当に感動した。
あまりにもうれしくて寝ている妻を起こして報告したところ、相当な勢いで叱られた。まぁそりゃそうだよなぁ。
現代の技術でJSRを作ったらがここに実現している。
あえてガラケーをUIに用いたり、JSRより謎めいたストーリー性を持たせていたり、当然ながらBGMの完成度は半端じゃない。気が付いたらリズムを刻みながらプレイしている。
トニーホークシリーズや、skateシリーズのように操作はシビアではなく、ワンボタンでテンポよく決められるコンボ、2段ジャンプ、空中ダッシュの実装もあり、快適にプレイできている。爽快なスピード感に、適度な重力(これ大事)。キビキビした挙動でギリジャンしてみたりする部分もあり、ちょっとマリオ的な楽しさもある。
まだプレイできていないが、スケボー、インライン、BMXなどプレイバリエーションもあるようでいまから楽しみだ。
こういう大手メーカーが手を離したゲームがフォロワーたちによって蘇るのをみると本当に感動する。
あの当時の作り手のこだわりと熱が、確かに次世代につながっているのだと実感できる。ゲーム屋さんも商売だから、売れるものを売れるように作っていくものだし、それに文句はないのだけど、売れなくても一部のゲーマーたちには、心に刺さって価値のあるものがたくさんあるんだよね。
それが埋もれていってしまうのはとてもさみしい。
大人になったから購入して応援できるようになったのは、社会人になってよかったなと思うところだ。
好きなものが続いていけるようにバトンをつないでいっているクリエイターを応援したいよね。
興味があればぜひプレイしてみてほしい。