※フィクションです。筆者は冗談をいっています。
突然だが2つ名がほしい。
いや欲しいだろ? ティーンの時から、アラフォーまでずっと欲しいんだぜ。
みんな欲しいに決まっている。口に出さないだけだ。そうだろ?
「閃光」とか「疾風」とか。「〇〇の鷹」とか「○○の虎」とかさ。
いや「マネーの虎」はちょっと違うんだ。
発言ありがとう。でもこれ中二病講座応用編だからね。これ基礎知識だから。
君は基礎編から受講しよう。出口はあっちです。
中二病は不治の病であり、生涯上手につきあっていかなければならない病というのは周知の事実だろう。
一つ復習がてら学んでみよう。
1、発症について
きっかけはアニメ、漫画であることが多い。
メジャー週刊誌の漫画などでは比較的発症が遅く、ヴィレッジヴァンガードに並ぶようなサブカルチャーや、カルト的な人気を誇る作品などに触れてしまうと発症率がぐんとあがる。角川コミックス、電撃文庫などが部屋にある場合、発症している可能性が高い。
2、急性期
前髪を伸ばす。
社会に否定的なコメントが多く出る。
シニカルな発言が増える。
メジャーな漫画、アニメを小馬鹿にする。
興味がない旨を強調する発言が増える。
足並みをそろえて何かをすることに拒否感を示すが、最終的に足並みを揃える。
空を眺める時間が増え始め、なにかをつぶやき、微笑している瞬間が時折みられる。
黒い服、英単語を好み始める。
上記の症状があれば、高確率で発症していると考えてよい。
様々なメディア媒体に触れることができるようになった中学生男子が発症しやすい。
厄介なのが、本人はいたって真面目にかっこいいと思って行っている奇行であるため、冷静になり、振り返った際にとてつもない精神的苦痛を負う。他者がこのような行動を掘り返すのは重大なマナー違反である。こちらを間違えると否認期が伸び「装甲騎兵ボトムズ」を楽しめなくなるため、周囲の理解が必要である。
3、否認期(高二病期)
中二病の発症を受け入れられず、病的に否定しようとする。
当たり前のようにかっこいい「機動戦士ガンダム」をダサいと言い始めたり、名作であることが約束されている「装甲騎兵ボトムズ」に興味を示さなくなる。そして過去に信望していた文化から遠ざかりはじめ、やがて嫌悪する様子が見られる。
今までの自分を否定するかのように、自らがおしゃれだと思うカルチャーを嗜み始め、洋楽を聞き始めたり、洋画を見始めるなどの行動が見られる。私はこれらを高二病と呼称している。こちらを一生続ける者もいれば、次のステップ容認期に進むものもいる。
また、否認期で培ったカルチャーでこじらせた容認期を迎える患者もいる。(筆者)
⭐︎モテに走ってコミュニケーション方法をを拗らせたり、つまらない癖に芸人ぶったりするのは大ニ病である。こちらはジャンルの違う病のため、混同しないよう注意。
4、容認期
中二病である自分を認め、中二病の頃に感じた感性のものはいまでもかっこいいと素直にみとめ、「装甲騎兵ボトムズ」を鑑賞したり、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」「新世紀エヴァンゲリオン」「装甲騎兵ボトムズ」「カウボーイビバップ」
「装甲騎兵ボトムズ」を鑑賞したりしはじめる。
しかしながら、急性期の時のような、外から見て痛いと思われる行動は慎む傾向にある。
ちなみに女子にもあるんだぞ。中二病女子版。
「最遊記RELOAD」「テニスの王子様」「黒執事」「封神演義」
ほら。心がチクチクしてきただろ?
みんな終わらない中二病の奴隷なんだよ。
いや、むしろ中二病でいられることを誇りに思うべきなのだ!
この空想があるから私たちは生きていけるのだ!
無味乾燥な毎日になんの意味があるというのか!
さぁ!みんなで必殺技を考えようぜ!
私は現在進行形で中二病なのだが、現在は容認期であり、かつての中二文化を気恥ずかしく感じる感性も持ち合わせている。
自身の思い出を心のチクチクとして楽しめるのだが、他者の場合そうはいかない。
チクチクが行き過ぎている人を見ると、「その先へは進んじゃいけない!」と叫びたくなる共感性羞恥が襲い掛かってくることがあるのだ。
私は容認期が割と早く、大学生のころはバリバリにサブカルチャー好きだったわけだが、まだ少し否認期明けだったこともあり、中二要素を表に出さない様にしていた。
中二病をネタにもできなかったくらいの中途半端な時期である。
当時、「モンスターハンター」、「ガンダムVSガンダム」などがPSPで登場し、自己紹介カードで称号を作る機会などがあった。当時はそういうのが流行ったイメージがある。単語を組み合わせて称号を作るのだ。これが否認期と容認期のせめぎあいがあって、かっこつけたい。いやそれは恥ずかしいみたいな葛藤が生まれるんだよな。
誰だ。俺のことを死の恐怖っていった奴。
そんな中、普段遊ばない先輩と「ガンダムVSガンダム」で遊ぶ機会があった。
綺麗な洋服を着こなす先輩は目元が涼しいイケメンで、口数は少ないが、柔らかい物腰と甘いマスクに女子たちにファンがたくさんいた。シンプルに許せない。
先輩との会話もそこそこにゲームを楽しみ、自己紹介カードを受け取り、その場はお開きになった。
自宅に帰り、なんとなく遊んだ人のカード一覧を見る。機体の使用率とか、武器使用率見てるの、十人十色で意外と楽しい。
称号はだいたいみんないじってないデフォルトのままが多い。カジュアルゲーマーってのはこういうとこまでみないからね。と読んでいると、例の先輩のカードが目に止まる。
先輩の称号は「ライトニングヴァンガード」だった。
心がチクチクするぜ。先輩。
ウイングガンダムばっかり使ってるから妙だと思ってたんすよ先輩。
普段はあんまりゲームしないけどみんながやるからなんて……。
アンタ。うそつきだね。
兄貴ィ!
なにも恥じ入ることなんてないんですぜ。
天地神明誓って言えますぁ!ウイングガンダムはかっこいいんでさぁ!
ウイングガンダムが好きとはっきりいえばいいんでさぁ!
でもっ!
ライトニングヴァンガードは……やめましょうよ……ッ!!
私の称号?
クリムゾンエグゼキューターだよ。
なに?なんか問題ある?
早く私もペルソナ呼べるようにならないかな。
ペルソナ……ッ!
タナトスッ!
アルセーヌッ!
とか言いたいよな。
ねぇどっち派?
諸君らはどっち派かと聞いているのだ。
ペルソナァァァーッ!派?
ペルソナ……ッ!派?
私まだ迷い続けてる。来るべき日が来るまでに決めないとな。
やっぱ出し方はペルソナ3が1番かっけえーよなぁ。
エクスペクト・パトローナム!はちょっと違うんだ。
発言ありがとう。
USJはあっちです。